入院2

第一章 再発

その日(H14/2/20(水))は、歯医者がありました。
前回入院した時、その病院でついでに虫歯の治療もしてもらっていたのが、まだ続いていたのでした。
「歯の治療に何ヶ月かけてんだよ」などと思いながら、病院の玄関へと、ちょっとした坂になっている歩道を昇って行きました。
あと2,3歩で玄関だという時・・・・・・ビンゴな痛みが左胸に走りました。

「いやいや、何をおっしゃるウサギさん、たかが2ヶ月で再発するはずが無いではありませんか!これはきっと、そう、筋違いだよ、さうに決まつているぢゃないか!!」と無理無理な言い訳を自分にしながら、歯医者に向かいました。

自然気胸は、体を寝かせたら苦しくなります。
特に、仰向けが一番苦しくなります。
ところで、歯医者は治療をする為に、体が仰向けになるよう椅子が倒れます。
苦しかったよ。
体がプルプルと痙攣するくらいに。
はいちゃさんが勘違いして「おや、痛かったかい?」と言って歯茎に麻酔をしてくれましたが、「いっそ全身麻酔してくれ・・・・」と思いました。

歯医者が終わってから、呼吸器科に行こうとかとも思いましたが、もう入院はしたくなかったので、帰ることにしました。
苦しくて歩くのも一苦労でした。
歩道橋の上で力尽きて休んでいるときに、「もう、これは入院するしかないか・・・・・」と観念したら、涙がぽろぽろ出てきました。
頭が愉快な事になって「アヒャ、アヒャヒャヒャヒャ〜(;゚∀゚;)」と笑いながら泣きました。


第二章 再入院

次の日病院に行くと、当然のごとく自然気胸の再発でした。
で、その日のうちに入院。
入院病棟の看護婦さん方に、「また来たの?」と言われました。
いや、ネエさん、「また来たの?」はないでしょ・・・・せめて、「あ〜らcuruちゃん、また来たの〜?おねぇさんが可愛がってア・ゲ・ル(はぁと」くらいは言って欲しいものです。それが医療サービスを提供する側としての、最低限の仕事であり、これからの医療機関に求められている事なのではないでしょうか?(違う

担当のお医者さんが転勤になるので、新しい担当として女医さんがつくという事でした。
「女医さん、(;´Д`)ハァハァ」と想像をめぐらしつつ病室で待機していると、私の元に来たのは、ジャイアンのかあちゃんみたいな、豪快な雰囲気をもつおばさまでした。
おばさまは、私に「あのう、荷物とりに家に一旦帰らして下さい」という暇を与えず、来るなり「さあ、これから空気抜く管を通しますよ〜」と言われました。
あれよあれよと言う間に、準備が整えられ、部分麻酔による簡易手術が始まりました。

私の左ワキの少し下あたりに部分麻酔をします。
(痛いっつーの。)

で、少し切ります。
(何か切られている感触がして気持ち悪いっつーの。)

んで、お次がメインディッシュ。
管を通します。
(ん・・・・何か入ってくる・・・・ギ・・・・ガ・・・((゚Д。;))アガガガガガガアガーーーーッ!!!!いやあああ!!!!入ってくる入ってくるゥ!!!!!curu子の体の中に何かが入ってくるぅぅぅぅっぅ!!!!!壊れちゃうよぉうぎゃあああああああああああァァァlといおうギ雄打つ84おいじゃじゃp98あーあたrぐいあそじあsdgグギアウアァイチウパjkl;jk;アlバヤオタアガlジャオアイグアポッバp!!!!!!!!!!!!)

もんのすごく痛いというか、苦しい。
刀でぶっ刺されたらこんな感じだろうなぁと言う事は、よくわかりました。
もういやだ、絶対に二度と氏ぬまで、あんな事は経験したくありません。

とまあ、かくして私は、体に管を通す人間となったわけです。
私の体から出ている管は、水の入ったプラスチック容器に繋がっており、体を動かすたびにコポコポと空気が抜けていきました。(その管は、最初は空気だけが通るのでキレイなものですが、日がたつにつれて、空気はあまり出なくなり、代わりに体内の汁が出るようになり、非常に気持ちが悪かったです。)

おかげで、もう家には戻れず、仕方なく電話でバイトに入院した旨を伝え、親に入院道具を持ってきてもらいました。


第三章 手術への路

再発した時から、今回は手術を受けようと決めていました、
もう、再発なんてこりごりだったからです。
手術をしなかったら再発率は30%、したら5%程度だそうです。
手術の数日前に、外科病棟へと移りました。
インフォームドコンセントとか言って、色々な手術に関する説明を聞きます。

「こうやってちゃんと説明しておかないと、訴えられた時に大変なんだろうな〜」などと、ひねくれた想像をしながら、うんうんとうなづいていました。
手術は、体に三箇所くらい小さな穴を開けて、その中からロボットアームを入れて行うとの事でした。
「すげ〜、未来みたいだ」とか思いながら話を聞いておりました。

第四章 手術

いよいよ手術の日が来ました。
前日から飯抜きです。
腹が減ってしかたがありませんでした。
手術の前に、筋肉をほぐす薬を注射しました。
そして、横になりながら「ああ、腹減ったなぁ。何だかエンゼルパイが食べたいなぁ、エンゼルパイ。エンゼ・・・・」と言ったところで意識が途切れました。

筋肉をほぐす注射で、眠ってしまったのです。
俺、麻酔に弱すぎ。
その後、看護婦さんが俺の頬をピシピシ叩いて「curupaく〜ん、ストレッチャーに乗るよ〜、起きて〜〜!」と言っていたらしいですが、結局目を覚ますことはありませんでした。
何しても起きないから、手術室に運ぶストレッチャーに乗せるのにも一苦労。
すんません。
でも、眠ってしまっていたので、手術室の中、特に、ロボットが見られなくてすごい残念でした。

第五章 手術後

気がついたら、集中治療室にいて、口には酸素マスクがされ、頭の上では心電図が鳴っていました。
手術中には全く夢は見ませんでしたね。ただ真っ暗なだけ。死ぬ時なんて、あんなもんなのかも知れません。
目が覚めてすぐ、ドアが開いて家族が入ってきました。
ICUのくせに、木製のボロい引き戸というのは、いかがなものか・・・・
ティッシュが枕元にあったので、一枚取り出して顔に乗せ、死体のふりをしたらお母様がものすごい形相でそれを剥ぎ取った事が印象的でした。

手術後の当日は、当然水も飯も駄目です。
でも、氷を口に含ませることはOKなので、看護婦さんが「氷食べたかったら呼んでくださいね」といっていましたが、ICUから出て行ってしまって、氷を貰えないの。
ナースコールを探す体力も無いし、大きい声も当然出ないの。
結局、氷をもらえたのは2回くらいだったかな・・・・・如何なものかと・・・・

手術の次の日、ようやく飯を食うことが出来ます。

その日は、食パンとジャムと牛乳などが出ました。
看護婦さんは、俺の前に飯を置くと、またどこかへいっていまいました。
俺は、力が全く入らないので、ストローを袋から取り出して牛乳に刺すのも一苦労。ジャムやマーガリンの袋を開けるのも一苦労。ボトリとジャムを布団に落としたとき、みじめで泪がにじんできました。
・・・・・・手伝えや、ナース・・・・・
でも、2日ぶりの飯は、本当に美味かった。俺は食パン嫌いなんですけどね、もう貪り食いましたよ。
牛乳も信じられないくらいに美味いし、ジャムもこれでもか!という位に甘くて美味いし、マーガリンなんか、ワーオ!と飛び上がりたくなるくらいにしょっぱくて美味い。
花輪和一の『刑務所の中』という漫画に出てきた、「こんなうまいものを食ったのは生まれて初めてだった。…そりゃもう言葉では言いつくせない、ヘロインなんかめじゃないって・・・・・」という言葉はまさにこの事だと思いながら食いました。
空腹に勝るソースなし。間違いなく、生涯で一番美味い朝食でした。

朝飯の後、すぐに一般病室に移されました。
それから後は、若さもあって回復も早いんですよ。

色々な処置室に行く時に、車椅子に乗っけられて行くんですよ。それは問題ないのですが、俺が入院していた病院は、ものすごくボロくてですな、病院のくせに、床の段差が激しいのよ。
で、車椅子が段差に引っかかって衝撃が来るたびに「ひでぶっ!アベシッ!(゚'Д゚;)」となるわけですよ。
・・・・病院内くらいバリアフリーしやがれ・・・・・

体が回復してくると、当然、体から出ているいくつかの管を抜くことになるのですな。
最初は、尿道に通している管。これを抜くんです。
この管はですな、もう、痛いしいづいし、さっさと抜いてもらいたかったんですけど、流石に抜いてもらうのは恥ずかしいんですな。
看護婦さんが一気に引き抜くんですけれども、その時は
Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ?!!
って感じでした。
結構管が太くてですな、「こんなに太くてかt(以下略・・・・」と思いました。
欲を言えば、もっと若いナースに引き抜いてもらいとうございましたが。

お次は、手術痕から出ている、老廃物を排出するためのドレーン。
こいつは、太くて硬い上に体の奥底まで入っているから、サテどうやって抜くのだろう?と思っておりましたら、お医者
さまが一言
ドクター「ちょっと息止めててね」
意外な程あっけなく抜けてホッとしました。

最後は点滴の針。
なぜか、左手の甲にぶっとい針が刺さっていましてな。
少しでも刺激を与えるたびに、痛い痛い。
看護婦さんも「なんでこんなとこに刺したんだろね?」という程の素晴らしさ。
抜く時は、すぐ抜けましたけどね、退院した後に、刺してた場所からひじにかけて、血管が腫れましてな、痛痒くて大変な目にあいましたよ。まったく・・・・・



とりあえず、もう入院はごめんこうむる、以上!